シバタセスコ㈱犬山工場見学会に8名が参加
「粘着加工・接着加工専門会社」
令和元年7月20日(土)~7月21日(日)
シール印刷大阪府協同組合青年部では今年度の事業計画の一環として「工場見学会」を7月20から7月21日にかけてシバタセスコ㈱犬山工場にて実施。青年部員8名が参加した。
参加者:尾崎和彦、佐藤一生、前田利夫、小原 隆、金光雅志、清水 順、北村吉弘、吉岡正人
「工場見学レポート」 光銘板㈱ 佐藤一生
青年部では今年度事業計画の一環として、親組合の柴田副理事長のご厚意で同社犬山工場を見学させていただいた。
当日は、青年部員8名が新大阪駅に集合、新幹線で名古屋駅まで行き、名古屋で2台のレンタカーに分乗し一路シバタセスコ㈱犬山工場へと向かった。工場は約1,000坪と広大で各種設備が整い、以前の火災事故の面影はどこにも見当たらず、見事に復旧しており、活況のある工場でした。
柴田社長自ら出迎えていただき、工場の会議室で同社の社名シバタセスコ㈱のセスコ(SESCO)をStick(粘着・接着加工)、Extract(抜き加工)、Sealing(溶着・融着加工)、Cut(カッティング)、Operation(一貫対応)と社名の説明を受けた後、柴田社長と犬山工場長2人の案内で工場の各セクションを見学しました。
最初に見学した稼働中の1300ミリ幅のコンマリバースコーターと1300ミリ幅のグラビアコーター機(表2色、裏1色)は素材について紙、フィルム、不織布、布地等、あらゆる素材への粘着・接着加工ができる。全面、ストライブ、水玉状等のパターン塗工。また、非シリコン系離型剤のコーティングができる。見学時はエマルジョンコーター機では付箋を製造中でした。粘着剤に顔料や香料、鉱石粉体との材料を混ぜ込み、導電性を出したり保温性を出したりと機能を付加する加工も行っているとのことでした。粘着剤の塗布厚は、約5μ~約200μまで可能と説明を受けました。
同工場での工程として剥離紙に粘着剤を塗布 → 乾燥 → 基材貼りあわせ → 巻き取り。 巻き取り後、大阪本社へ運搬し断裁等の加工をしているとのことでした。
その他、残りしない改ざん防止テープや、糊引きするための大きなグラビア版を見せていただきました。
見学後、柴田社長は「粘着剤を扱うに当たって、ゲル化や乾燥時のトラブルといった課題は多く、一筋縄ではいかない。当社はオペレーターの目と手を頼りに長年培ってきたデータを生かし、最適な粘着剤の選定、各種加
工、温度設定を行っている。また、製品の品質管理に加えて、作業現場と周辺への環境対策も欠かせない」と独自性を強調されていた。また、「現在は無溶剤型の粘着剤が主流となっているが、当社は溶剤への対策として、触媒式の脱臭装置も備える。特に犬山工場の近隣には医療設備が有り、安全性の維持は必須。乾燥炉の温度と併せて、管理を徹底している」と説明された。
参加した青年部員にとって学び多い充実した工場見学になりました。
大変お忙しい中、手厚く歓迎していただき誠にありがとうございました。
翌日は、国宝犬山城を見学したり部員同士交流を深め、有意義な時間を過ごし帰阪しました。
佐藤氏よりの報告
コーター機の見学
当日、エマルジョンのコーター機では、付箋を作成
溶剤系のコーター機では、養生テープを作成
粘着剤の塗布厚は、約5μ~約200μまで可能
工程等
剥離紙に粘着剤を塗布 → 乾燥 → 基材貼りあわせ → 巻き取り
巻き取り後、大阪工場へ運搬し断裁等の加工をする。
設備等
静電気で爆発することがあるので、施設を防爆仕様にしている。
施設内、消火システム設置、周辺環境に配慮し、大掛かりな脱臭システム設置。
その他
糊残りしない改ざん防止テープや、糊引きするための大きなグラビア版を見せていただきました。
柴田副理事長のご厚意により、学びの多い充実した工場見学になりました。
ありがとうございました。
翌日は、国宝犬山城を見学したり部員同士交流を深め、有意義な時間を過ごし帰阪しました。