講演会  講師:福田幸雄氏(㈱アスカネット創業者
セミナー 講師:金光雅志氏(㈱丸紀印刷 組合技術委員長)
協賛企業プレゼンテーション (㈱タナック、HOYA ㈱)
2022年7月9日(土)於:福山ニューキャッスルホテル

中国・四国合同支部会シール印刷大阪府協同組合中国支部と四国支部の合同支部会を7月9日(土)福山ニューキャッスルホテルにて開催した。支部会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3度延期し、2年振りの開催となった。当日はコロナ感染症が拡大傾向に入ったとの情報もあったが、中国支部・四国支部・協賛会・組合役員を入れ50名もの多くの会員が集まった。
午後1時からの開始、三宅正光中国支部長が挨拶に立ち「3度の延期で今回も危ぶまれたが開催できたこと喜んでいる。今日は通常の支部会と違い、印刷技術とは関係はないが最近ECビジネスがますます拡大しており、その核心について講演していただくことになっている。前半は印刷技術について組合の金光技術委員長にたっぷりと話していただくので是非吸収してこれからの仕事に生かしていただきたい。機材プレゼンンもあります。このあと懇親会において大いに交流を深めていただきたい」と挨拶。続いて坂田理事長が「支部会を準備していただいた中国四国支部役員様に感謝申し上げます。コロナ過にあってシール・ラベルの原材料の価格改定を通告されており、製品に価格転嫁が厳しい状況にあります。組合としてこのような形式の支部会を参考にSDGs勉強会等を充実していきたい。組合運営にこれからもご協力願いたい」と述べた。
セミナーに移り金光技術委員長は「シール・ラベル印刷会社にとっての技術とは」をメインテーマに(お客さまのご要望に応え続けるための技術)をサブテーマとして
☆シール・ラベル印刷において技術とは
①きれいなラベルを印刷する技術(高品質)
②安定して同じ品質のものを作り続ける技術(安定品質)
③スピーディーに印刷物を完成させる技術(短納期)
④少ないロスで印刷物を完成させる技術(低コスト)
⑤特殊な加工等の技術(独創性・具現化力)
の5点について述べたあと、色、印圧、インキ、版・製版、原紙の搬送、不良の発生、不良品発生を抑制する究極の方法等を詳しく説明。講義の最後に「印刷機をキレイに使ってください インキでドロドロに汚れた印刷機はだめ!汚い印刷機で、きれいに印刷する職人を見たことがない 印刷機は、非常に高価なものであり 常にきれいに保ちしっかりとメンテナンスして大切に扱ってほしい」と話しセミナーを締めくくった。
協賛会企業のプレゼンでは㈱タナックの藤田部長がOKI製ラベルプリンター「Pro1040/1050を実機操作しながらプレゼン。同機の特徴として①白対応による透明フィルムなど多彩なラベル媒体に対応②高い耐水性と耐候性③極小文字や細線を再現する高画質④優れた操作性を説明した。
続いてHOYA㈱の根本力氏が「平圧機向けLED-UV照射器」実機を展示プレゼン特徴として①既存平圧機への後付け、水銀ランプ置換用のLED-UV照射器でる。②現在ご使用中のUVインキのほとんどをそのまま使用でき、排熱、オゾン対策のダクト工事不要、小型軽量で簡単に取付が可能③。省電力AC100Vで駆動できることから追加工事がほぼ不要④ダイヤル一つで細かい出力調整が可能なので、熱収縮させず乾燥できる。と同機をアピールした。
講演会では㈱アスカネット創業者である福田幸雄氏が
「テーマ「EC(Electronic Commerce)ビジネスの現状と未来」について講演。
・最近福田氏が立ち上げた「電子商取引」、アマゾンを筆頭とした成長著しい業界について詳しく解説。額面なしのギフトカードやメールを使い、贈り物をした相手が自由に商品を選べるギフトのEC(電子商取引)プラットホーム「ギフトネットコム」を立ち上げ成功した事例を挙げ、自社ECビジネス立ち上げについて詳しく開示。講演後参加者から質問が多数あり好評を得た。
支部会の締めくくりとして同ホテルのビアホールで一般の方々らと一緒にバイキング方式で開催。西山岡山担当役員の司会で始まり、リンテック㈱広島支店の川上支店長が乾杯の音頭を取り、久しぶりの対面交流にアルコールも進み、途中ビンゴゲームもあり大いに盛り上がった。