メインテーマ “色のいろいろ”

サブテーマ 〜色の深掘り〜

セミナーにオンデマンドメーカー3社、オペレーター4名
同時にミニ機材展に20社、第31回シール・ラベルコンテスト出展作品も展示
2022年11月15日(土)OMMに190名が参加
第41回研修会

第41回研修会の模様

シール印刷大阪府協同組合2022年度(第41回)研修会は新型コロナウイルス感染症対策を十分に講じ、『“色のいろいろ”』色の深掘り』をテーマに掲げ10月15日(土)OMM会議室(201号室~207号室)に大阪会員をはじめ近畿・中国・四国支部会員の他、京都・神奈川・正札・都ラベル・協賛会企業等190名が参加して開催された。
今年度はコロナ感染状況が落ち着きつつある中で、昨年度は中止したミニ機材展も実施、20社が出展した。
9時からミニ機材展見学・第31回シール・ラベルコンテスト出展82作品の見学(今回は表彰式が11月のため各賞の掲示はなし)、11時から機材展出展会社の内10社がセミナー会場でプレゼンテーションを行った。

セミナーは午後1時からで坂田理事長は「ミニ機材展の出展者や来場者に、開催にあたって感謝の言葉を述べ、ミニ機材展併催の研修会は、実に3年ぶり。色に特化した研修会で、コンベンショナル・デジタル方式のさまざまなアプローチを聞いて、持ち帰っていただきたい。」と挨拶。
金光技術・情報ネットワーク委員長が「今回は印刷を行う上で問題になりやすいのは色合わせ。色管理やトレーニングの方法を、パネルディスカッション形式で紹介していく。最後までよろしくお願いします」と話しセミナーがスタートした。

【セミナーの模様の動画公開中】

『“色のいろいろ”』色の深掘り』セミナーをパネルディスカッション方式で、パネラーとしてアサヒラベル㈱ 中芝紀幸氏、 ㈱エムユ―プリント 南 広大氏、 ㈱北村三昌館印刷所 山田正和氏が ㈱丸紀印刷 金光雅志氏、オンデマンドメーカーからコニカミノルタジャパン㈱ 三谷一也氏、エプソン販売㈱ 小林崇樹氏、岩崎通信機㈱ 長倉裕之氏、調色機マーカーの㈱光文堂 和田信二氏、オブザーバーとしてミラクル工業㈱ 森山健二氏が登壇。
清水専務理事の司会で ・色合わせのやり方・色合わせのコツ・オンデマンド印刷機での色合わせ・測色機やCCMについて・アナログとデジタルの比較・アナログ、オンデマンドのメリット、デメリット・色合わせのトレーニング・色合わせの時間等を主題に中身の濃いディスカッションとなった。
金光委員長はインキ練りの早さ・正確さを向上させるには、といった問いに対して「まずはCMYKのみで挑戦してみる」「少量ずつ混ぜていく」「加減を覚えるトレーニングのためにはインキを出し過ぎるというのも経験」、数値管理できるデジタル方式は間違いが起こりづらい一方、後加工まで考慮した際には「コンベンショナルの知識・技術が求められる」、新入社員育成に関して「色合わせにはツボネジや印圧の調整も関係する」「目標タイムを定めて反復練習」と説いた。
続いて調色の実演で「実際に調色データのあるものを電子はかりで計って調色する場合と、全くの感覚で調色する場合」「出来上がったインキを展色して、測色する」の項目では山田正和氏、中芝紀幸氏か見事な調色技を披露、特に北村三昌館印刷所の山田正和氏がターゲット見本のインキ構成比非開示・秤不使用の条件で、所要時間2分半、デルタE6・10という好記録を樹立。秤使用の見本ではインキ構成比が開示された上で同等のタイム、デルタE1・04となった。数値管理の重要性を明らかにすると同時に、熟練オペレーターの腕前を示す結果に会場は湧いた。続いて金光技術委員長が実演した後、会場の参加者から手が上がり坂田産業㈱の宮坂一成氏実際の調色を披露し、これも会場から大きな拍手があり、非常に充実したセミナーとなった。
閉会は年部の門那宏徳部長が「調整の知見を各社の発展に生かしてほしい」と挨拶し、研修会は閉会した。

ミニ機材展出展会社20社

㈱塚谷刃物製作所HOYA㈱
㈱フナミズ刃型製版FFGSグラフィックサプライ㈱
ヨシモリ㈱㈱和光
三起機械㈱ツジカワ㈱
リンテック㈱エプソン販売㈱
コニカミノルタジャパン㈱久保井インキ㈱
㈱三條機械製作所㈱タナック
村田金箔㈱㈱ミヤコシ
㈱丸伸製作所イワサキインターナショナル㈱
㈱太陽機械製作所㈱サンワコーケン