本年度の規定課題は技術委員会発案で作成致しました。
本年度の規定課題平圧凸版部門は「仕上がりイメージ見本」、輪転部門は「ターゲット見本」を配布します。「仕上がりイメージ見本は目標見本ではありませんのでご注意下さい。また、「ターゲット見本」と比較して輪転部門は審査致します。
1.アナログ作品の審査基準
①見当精度
0点 ズレが肉眼でも見える程はっきりしているもの
1点 ルーペで見るとズレが判るもの
2点 印刷の品質にかかわる程のズレが認められないもの
②画線のシャープさ
0点 画線のまわりにマージナルゾーンが肉眼でも認められるもの
1点 画線のまわりに多少のマージナルゾーンがあるもの
2点 画線の境目がくっきりとしているもの
③網点とグラデーション
0点 網点の埋まりが著しいもの
グラデーションがはっきりとぎれているもの
1点 網点のハイライト部分に多少マージナルが認められるもの
ダーク部分で多少網点が埋まっているもの
2点 上記不具合が認められないもの
④インキのノリとムラ
0点 ベタ部分にムラが肉眼で認められるもの
1枚のラベルで明らかにインキの濃淡が認められるもの
1点 ルーペで見て多少ムラが見える程度のもの
全体にインキ濃度が薄いもの
2点 ムラが認められず、濃度がしっかり出ているもの
⑤色の正確性(規定課題)
0点 カンプと明らかに色が違うと判断できるもの
1点 カンプに似てはいるが同一の色とは判断できないもの
2点 カンプの色と区別がつかないほど似ているもの
⑤用途(自由課題)
0点 コンテスト用またはPR用または用途の記入が無いもの
1点 上記以外の用途の記入があるもの
2点 用途の記入がある上に、使用状態の写真の添付があるもの
クライアント名が入っていて実際の商品ラベルであることが
はっきりわかるもの
2.アイデア開発部門の審査基準
①印刷の具合(上記規定・自由課題の①~④項目を統一的に判断する
0点 印刷にはっきり欠点があるもの
1点 ちょっと難点がある程度の印刷
2点 印刷にどこといって不具合が無いもの
②独創性
0点 従来の製造方法からさほど進歩が見られないもの
1点 よく工夫された方法で作られているもの
2点 複数の新しい工夫が認められるもの
③新規性
0点 業界ではほとんど知られているもの(発表されて1年以上)
1点 聞いたことはあるが見るのは初めて(発表されて1年以内)
2点 聞いたこともなく、初めてお目にかかるもの
④機能性
0点 機能を持っていない
1点 ラベルに機能性が認められるもの
2点 機能性があり、特許出願等の記載があるもの
⑤実用性及び用途
0点 実用に適さない
1点 用途の記入があるが、まだ使われていない、又は使われそうもない
2点 クライアント用に作られて実際に使われているラベルであるか、使われる可能性が高いと判断できるもの
3.デジタル印刷の審査基準
①見当精度
0点 ズレが肉眼でも見える程はっきりしているもの
1点 ルーペで見るとズレが判るもの
2点 印刷の品質にかかわる程のズレが認められないもの
デジタル印刷は見当が全くズレないかと言えば、機械によってそうでもないので一般の印刷と同様に採点する。ただちょっと厳しく採点してもよいかと思います。
②画線のシャープさ(解像度)
0点 画線の境目が肉眼でギザギザに見えるもの
1点 画線の境目がルーペで見るとかなりギザギザに見えるもの
2点 画線の境目が割合にくっきりとしているもの
デジタル機の解像度によって小さい文字とかは周りがギザになりますので、この項目もそれなりに採点しましょう。ただ、マージナルはないので表現を上記に変えました。
③インキのノリとムラ
0点 インキの濃い部分に細かい筋が肉眼で見えるもの
1点 インキの濃い部分にルーペで見ると筋がみえるもの
2点 ムラが認められないもの
機械によっては、ダークの部分にヘッドの往復による筋があたかもヘアーラインのように見えるものもあります。 また、薄い色が梨地のようにムラに見えるものもあります。 その辺を一般の印刷と比較して採点しましょう。
④独自性
0点 別に、アナログでも印刷できる
1点 デジタルでしかできない(可変情報等)
2点 デジタルの良さを最大限に生かしている(1枚ごとに色や
写真が変わる等)
⑤用途
0点 コンテスト用またはPR用または用途の記入が無いもの
1点 上記以外の用途の記入があるもの
2点 用途の記入がある上に、使用状態の写真の添付があるもの
クライアント名が入っていて実際の商品ラベルであることが
はっきりわかるもの
※次回コンテストへの審査基準継承について
今回の採点基準による運用が円滑に行なわれることが認められる場合には、基本的にこれを継承する。